宝塚市役所(兵庫県宝塚市)の地上駐車場を抜けて庁舎エレベーターに入ると一瞬、頭が混乱する。1階にいると思いきや「G階」と表示され、一つ上の階が「1階」となっている。
市に聞くと、Gはグレートでもゴージャスでもなく「グラウンドフロア」の頭文字。庁舎は1980年に建設され、名建築家の村野藤吾(1891~1984年)が設計し、英国の建築様式を取り入れた。英国では日本の1階をG階、2階を1階と呼ぶらしい。
ただ、話はそう単純でもない。実は庁舎の土地は東西で高低差があり、東から入ると地上1階はG階だが、西から入ると地上1階は正真正銘の1階になる。つまり、どちらも1階では紛らわしい。英国式っぽく取り入れたG階はまさに「グッドアイデア」のGでもあったのだ。(西尾和高)









