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塚口商店街に設置された冷凍自販機「塚口商店街の味」=尼崎市塚口町1
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塚口商店街に設置された冷凍自販機「塚口商店街の味」=尼崎市塚口町1
直径12センチの迫力! 「松葉寿司」の近松巻(提供)
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直径12センチの迫力! 「松葉寿司」の近松巻(提供)
メニューの一つ、「六段」の黒毛和牛ステーキ弁当(提供)
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メニューの一つ、「六段」の黒毛和牛ステーキ弁当(提供)
ケンミン食品篠山工場前に設置された自動販売機。冷凍の「丹波黒枝豆」も=丹波篠山市泉
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ケンミン食品篠山工場前に設置された自動販売機。冷凍の「丹波黒枝豆」も=丹波篠山市泉
自販機で購入できる人気店の冷凍ラーメン=三田市相生町
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自販機で購入できる人気店の冷凍ラーメン=三田市相生町

 阪神間などでユニークな自動販売機が増殖している。飲料だけでなく、多様なグルメが取り扱われ、性能の進化も目覚ましい。

    ◇    ◇

 地元で人気のお店の味を、いつでも好きな時に味わってもらおうと、兵庫県尼崎市の阪急塚口駅北側にある塚口商店街に「冷凍自販機」が登場した。ラインアップは名物すしに黒毛和牛のステーキ弁当、本格インドカレーにハンバーグ、生ハムやキッシュなどのバルメニューまで各店自慢の10種。電子レンジで温めれば簡単に食べられるという。さて、今日は何にする?

 飲食店15店など計34店舗が加盟する同商店街。これまでも多様なイベントなどを企画しており、新型コロナ禍でも「塚口笑店街」と名付け、お店紹介の情報誌を発行するなどしてきた。

 冷凍自販機もその一つ。同商店街振興組合の村上憲司理事長(55)によると、各店がテイクアウトに乗り出したものの、「それぞれバラバラで、商店街としての一体性には欠けていた」という。売れのこりによる食品ロスも課題だった。

 そこで緊急事態宣言中だった昨年1月に会議を開催。急速冷凍機で作った冷凍すしが評判になっていた人気すし店の事例を参考に、各店が冷凍メニューに挑戦することにした。

 まずは6店舗が参加し、味だけでなく、大きさやおいしく食べられる解凍の仕方など何度も試作を重ねた。最終的に細菌検査と最低1カ月の保存期間をクリアした10種類を、冷凍自販機で販売する。

 周辺では住民の高齢化も進む。「冷凍なら食品ロスを減らすことができ、いざという時の保存食にもなる。お店の営業時間外でも利用でき、外食が難しい高齢者にも、選択肢を増やせたら」と村上理事長。習い事の帰りに立ち寄った西宮市の女性(72)は「晩ご飯のメニューに悩んだときにぴったり。いろいろ試してみて、おいしかったらお店にも行ってみたい」と話していた。冷凍自販機の設置場所は、尼崎市塚口町1丁目1の3「イタリアンbar NO(の)」の北隣。今後も増やしていく予定という。(広畑千春)

     ◇     ◇

■増える食品系、背景に三つの理由

 全国ではもんじゃ焼き、ギョーザ、チョコレート、焼き芋のほか、全国の有名ラーメン店の冷凍麺を集めた自動販売機も…。日本自動販売システム機械工業会(東京都)によると、急速にグルメ化が進んだ背景には大きく三つの理由があるという。

 日本は「世界一の自販機大国」といわれる中、食料品の自販機は2019年12月に全国で7万1900台だったのが21年12月には7万2800台に増えた。

 理由の一つは「新型コロナの影響」だ。営業自粛を余儀なくされた飲食店が次々に発案して普及に拍車をかけた。接触や対面をせず、手軽に買えるというメリットもあるとみられる。

 二つ目は「飲料の低迷」。飲料自販機は20年12月時点で約228万5000台に上るが、10年間で30万台以上減った。飲料を取り扱うコンビニやスーパーの24時間営業が増えた影響もあるといい、自販機メーカーにとっても食料品は新たな需要を掘り起こす意味合いがある。

 そして三つ目が「経費の削減」。例えば冷凍機能は、保存期間が長いと中身を替える頻度が減り、人件費の節約につながる。一方で、在庫で余った食材を無駄にせず、安価で販売する「フードロス対策自動販売機」も増えつつあるという。

 担当者は「売り上げをあげたいという販売側と、普段食べていたものを手軽に楽しみたいという消費者の思いがうまくかみ合っているのでは」と語った。(浮田志保)

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