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Twitterで17・4万いいねを集めた10年ものの泥団子。光沢が違う=尼崎市内
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Twitterで17・4万いいねを集めた10年ものの泥団子。光沢が違う=尼崎市内
「自分史上最高レベル」の輝きを放つ泥団子(左)と2番手の泥団子を見つめる小林哲朗さん=尼崎市内
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「自分史上最高レベル」の輝きを放つ泥団子(左)と2番手の泥団子を見つめる小林哲朗さん=尼崎市内
「泥団子の聖地」を目指す橘公園=尼崎市東七松町1
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「泥団子の聖地」を目指す橘公園=尼崎市東七松町1

 どこにでもある、近所の公園。でも、見方を変えたり、新しい遊び方を知ったりして発想をスイッチ(転換)すれば、想像より何倍も楽しい場所になるかも-。「コーエンスイッチ」と名付けた、そんな取り組みが21日、尼崎市役所(兵庫県尼崎市)東隣の橘公園で始まる。第1弾は泥団子。誰もが一度は挑戦しただろう懐かしの遊びだが、目指すは、ツルツルピカピカに光る「10年モノの泥団子」だ!?(広畑千春)

 同公園の指定管理者、パークマネジメント尼崎が企画する。同公園は約2・3ヘクタールの広さがあり、夜間照明設備のある軟式野球場や噴水、遊具などもそろうが、平井太・統括所長いわく「意外と『どこのこと?』『名前は知らない』という人が多かった」という。

 そこで1回限りのイベントではなく、地域の人たちが繰り返し訪れたいと思える仕掛けを考えることに。第1弾として、昨年秋に「10年モノの泥団子」を交流サイト(SNS)に投稿して話題を呼んだ同市の写真家小林哲朗さん(43)を招き、泥団子作りをすることにした。

 実は、橘公園の球場の黒土は「泥団子に最適」(平井さん)なのだという。特にスパイクで踏み固められたベンチ前の土は粒が細かく、水を含むと粘土のように固まり、乾くとさらさらになる。将来的には公園内に泥団子用の土があるコーナーを作り「泥団子の聖地」を目指すという。

 また、今後は月1回のペースで草野球の裏側や楽しみ方を紹介したり、遊具を参加者と一緒に直したり、ランチをするなどの企画を検討している。

 住宅街の公園をめぐっては「ボール遊び禁止」などの制限が増え、事故防止のため遊具が撤去される一方で「大人も子どもも、公園での遊び方を知らない人が増えている」と平井さん。「ウィズコロナで外遊びも見直されており、それぞれが日常的な公園の楽しみ方を見つけるきっかけになれば」と話す。

 午前10時~正午。参加無料、予約不要。橘公園の砂場に集合。雨天時は22日に延期する。パークマネジメント尼崎TEL06・6419・4128

■「10年モノ泥団子」極意語る ツイッターで話題の小林さん

 唐草模様の布に包まれ、光を反射して輝く茶色の球体。昨年11月、ツイッターに「保育士時代10年間の集大成がこれ」と投稿され、大きな話題を呼んだ泥団子だ。一体どうすればこんな傑作が生まれるのか。制作した尼崎市の写真家小林哲朗さん(43)に聞いた。

 小林さんが泥団子作りを始めたのは小学3、4年生のころ。近所の公園で同級生らと作ってはぶつけ合って遊んでいたという。

 その後、保育士になり、園庭で子どもたちと遊ぶうち、泥団子作りを再開。先達(せんだつ)による、ツヤツヤと光る泥団子の作り方をつづった本を見て衝撃を受け、仕事の合間や帰宅後に無心で作り続けた。

 小林さんによると、まず、びしょびしょになるぐらい水をたっぷり混ぜた泥をしっかり固め、土台を作る。次に、きめの細かい「さら砂」をかけて形を整える。親指と人さし指で輪を作るようにして、なるべく優しく、真球に近い形にするのがポイント。「だ円だと壊れやすい」そうだ。

 ここまでは作れる人もいそうだが、ツルピカにするにはさらに数日間の手間が必要になる。ビニール袋に入れて水分を抜き、砂をかけ柔らかい布で磨いてはビニール袋へ。水滴が袋の内側に付かなくなるころ、表面につやが出てくる。ただ同じ工程でも「最高級」の泥団子ができたのは10年で1回きりだったという。

 小林さんは10年ほど前に写真家に転身したが、昨年ふと思い出して最高級泥団子を見たところ、全く変わらない状態に驚いた。「最初は絶対無理だと思っていたけれど、続けてやっていれば運よく、誰も見たことがない傑作を作れるかもしれない」と小林さん。「しかもそこら辺にある土でできる。予算はゼロなんです!」と力を込めた。

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