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当時の状況を語る牧本亜希子さん=尼崎市潮江1
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当時の状況を語る牧本亜希子さん=尼崎市潮江1
牧本さんが勤めているクリーニング店。高齢女性が振り込もうとしていた銀行はすぐ隣にある=尼崎市潮江1
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牧本さんが勤めているクリーニング店。高齢女性が振り込もうとしていた銀行はすぐ隣にある=尼崎市潮江1

 高齢女性の不審な様子に気づき、還付金詐欺を未然に防いだとして、兵庫県警尼崎東署はクリーニング「ホワイト急便JR尼崎駅前店」のパート牧本亜希子さん(54)に署長感謝状を贈った。「必ずここの住所の銀行に行かないといけない」と封筒を握りしめたまま戸惑う女性の姿を見逃さず、詐欺と分かってもらうまで粘り強くやりとりした。(浮田志保)

 昨年12月8日午前10時ごろ。JR尼崎駅前の店で1人働いていると「ここの住所は?」と尋ねてくる1人の女性がいた。70代くらい。白い封筒を両手で握りしめ、その手は震えている。住所だけ教えて店に入ったが、女性は困った様子で店の前を行ったり来たりしている。何かおかしい…。

 「どうしたんですか」と声を掛けると、「手続きをしないといけない。でも大丈夫よ」と返事があった。それでも「何か探しているんですか」と何度も聞くと「ここの銀行で手続きをすれば医療費の還付金がもらえると言われた」と答えた。

 「手続きをするなら、もっと大きな銀行支店が近くにあるよ」と促しても、女性は「ここでじゃないとだめ」と聞く耳を持たない。そこで女性が手にした封筒を見ると、電話番号が記されていた。番号をスマートフォンでネット検索すると、注意を呼び掛けるページが出た。ヤミ金融だ。

 「おばあちゃん、それは詐欺よ」と言っても、まだ半信半疑な様子。言葉を重ねて「おばあちゃんみたいな人がこれからも被害に遭うとだめだから」と伝えると、ようやく事態を受け入れてくれたという。

 午前11時ごろ、近くの交番に届け出て、被害の未然防止に貢献した。

 牧本さんによると、事件前に尼崎東署員が店の前で啓発用のティッシュペーパーを配っている様子を見たのが頭に残り、自宅にも署から注意を求める電話があったという。「だからこそ詐欺だと確信できた」と振り返る。

 牧本さんは「特別なことをしたとは思わないが、改めて無人の銀行は危ないと感じた。銀行の隣に店があるので、今後も気をつけて一人でも被害に遭う人が減るように注意していきたい」と語った。

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