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短すぎる横断歩道を渡りバスに乗る利用者=西宮市和上町
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短すぎる横断歩道を渡りバスに乗る利用者=西宮市和上町

 神戸新聞阪神総局のそばに、短すぎる横断歩道…のようなものを見つけた。兵庫県西宮市和上町の国道2号沿いにある「西宮戎(えびす)バス停」前に、しま模様が長さ1・4メートルだけ延びている。これって本当に横断歩道なの?

 警察庁の「交通規制基準」を読むと、横断歩道の設置基準は単路の場合、「車道幅員が5・5メートル以上」と明記されている。やっぱり違うか?

 しかし、県警交通規制課に聞くと「間違いなく、横断歩道ですね」。全国には似たようなデザインで道交法上の規制がない「横断指導線」もあるが、れっきとした警察庁管理の横断歩道らしい。

 それは国道沿いに走る自転車専用道にあり、赤茶色のレーンを横断して「歩道-バス停」を往来できるように引かれている。

 同課によると、自転車専用道は法律上、車道扱いで設置に問題はない。ただ調べてもらうと、同様の横断歩道は県内に7カ所しかなく、その全てが西宮市の国道2号沿い1・3キロ区間に集中しているというのだ。

 その理由を同課は2009年に国土交通省が出した文書に着目する。「自転車走行空間の設計のポイント」。そこには、自転車専用道付近にバス停を設ける場合、乗降客が専用道を横切る部分に横断歩道を設置するものとする-とある。やはり「短すぎる」を認めるには、それなりの理由付けがあったようだ。

 当時といえば、自転車に絡む交通事故が社会問題化し、警察庁と国交省が自転車専用道を整備するモデル地区として全国98カ所を指定した。県内3カ所の一つが西宮市で、短すぎる横断歩道は国交省の文書を受けて設置されたとみられる。

 ただ、なぜ西宮の他に設けられなかったのか。担当者は悩ましげに言った。

 「分かりませんが、絶対に必要とは判断されなかった可能性があります」

 西宮の短すぎる横断歩道は「県内最短の横断歩道」かもしれない。(池田大介)

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