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こだわりのコケテラリウム作品が並ぶ=西宮市北山緑化植物園
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こだわりのコケテラリウム作品が並ぶ=西宮市北山緑化植物園
「苔パフェ」。カフェの外にはモデル庭園も=ファミリーガーデン陽春園
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「苔パフェ」。カフェの外にはモデル庭園も=ファミリーガーデン陽春園

 まるで小さな森-。コケをガラス容器の中で育てる「コケテラリウム」が阪神間でも人気を集めている。兵庫県西宮市北山緑化植物園(同市北山町)では、独自の世界観を詰め込んだ作家展が開かれている。日本三大植木産地の同県宝塚市山本地区では、コケテラリウムをかたどったスイーツ「苔(こけ)パフェ」が好評だ。

 西宮市北山緑化植物園が企画した「コケテラリウム展」は、市内在住の作家・内野敦明さん(66)が、関西各地の知人作家やコケ愛好団体に呼びかけた。

 容器の中で自然の風景を再現しつつ、ミニチュアを置いたり、ジオラマ風に作ったりと趣向を凝らした約40点が並ぶ。

 目を引くのは、自然あふれるカナダの世界遺産「バンフ国立公園」を模した作品だ。山脈の針葉樹をコケで表現し、氷河湖の「モレーン湖」には青色の樹脂を使った。他にも、コケを敷いた川辺で猫の人形が魚釣りをしているという独創的な作品もある。

 コケテラリウムは今、インテリアとしての人気が高まり、写真共有アプリ「インスタグラム」で写真を投稿する人が相次ぐ。「コロナ禍の外出自粛をきっかけに急激にファンが増えたようだ」と内野さんが語る。

 容器の中で光合成をして水分が循環するため、1週間に1回ほどの霧吹きで成長するのも魅力。内野さんは照明デザイナーの腕も生かし、発光ダイオード(LED)を使って、暗がりでも育つ作品を出品した。

 「コケはきれいな森を作りだす基となる。その魅力を知って、実際に育ててみてほしい」。園内にある「北山山荘」では植栽しているコケ庭も楽しめる。

 14日まで。午前10時~午後4時。入園無料。(浮田志保)

    ◇    ◇

 宝塚市山本台1の老舗園芸店「ファミリーガーデン陽春園」にあるカフェでは、コケテラリウムそっくりのパフェがあると聞いて早速、食べてみた。

 その名も「苔パフェ」。高さ13センチの楕円(だえん)形のグラスに、木のふたに似せて炭酸せんべいを載せている。濃淡のある緑色を中心に、黒褐色を混ぜ込んだ風情はまさにそのものだ。

 スプーンを近づけ、こけむしたような抹茶アイス、抹茶わらび餅をすくう。掘り下げると、土を模したベルギーワッフルにあんこ、枝状のチョコ…。異なる具材の食感が楽しく、甘さと苦みがちょうどいい。

 陽春園を改装した2018年、コケブームにあやかって考案したという。男性社員は「今や店の看板メニューです」と胸を張った。

 一帯の山本地区は安土桃山時代に接ぎ木の技術を発明し、豊臣秀吉から「木接太夫(きつぎだゆう)」の称号を与えられた坂上頼泰(さかのうえよりやす)の出身地で知られる。地場産業の植木を土台とし、最近はコケテラリウムの制作販売も盛んだ。

 陽春園内のカフェ「パルコジョキ」(TEL0797・88・2112)の苔パフェは税込み950円。

(池田大介)

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