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卒業式の日程への希望を尋ねるアンケート。川西市の中学生や保護者向けに実施している
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卒業式の日程への希望を尋ねるアンケート。川西市の中学生や保護者向けに実施している
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 中学校の卒業式を兵庫県立高校入試の直前にするのは「なんでなん?」。川西市に住む保護者がそんな疑問を投げかけ、実情を尋ねるアンケートを実施している。公立中学校卒業式の日程は市町の教育委員会が設定しているが、保護者や受験生からは「入試前の緊張で卒業式どころじゃない」という意見が多く寄せられているという。結果次第では、学校や自治体に日程変更を要望する考えだ。(久保田麻依子)

 アンケートをしているのは、3人の娘を持ち、川西市の市立小中学校でPTA会長を務める池内明子さん(46)。

 きっかけは今春、卒業式と入試の日程への違和感を、県外出身の知人から指摘されたことだった。そこで数年前に公立中学校を卒業した長女に聞くと「入試で頭がいっぱい。日程を変えられるなら変えてほしい」と即答された。

 PTA内でもたびたび議論になる問題というが「自分の子どもの卒業式が終わってしまえば、立ち消えになっていた」と話す。

     ◇

 県教育委員会によると、2021年度の神戸市と阪神間の中学校(義務教育学校を含む)163校では3月10日に卒業式があり、県立高校の一般入試は翌11日に始まる。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で日程を変える学校もあるというが、県内の中学校のうち実に約86%が入試直前に卒業式をしていた。ちなみに近隣の大阪府豊中市や岡山市は入試後にしている。

 アンケートは、6月中旬から川西市内の保護者や在校生を対象に任意で実施。既に380件の回答が寄せられ、希望する卒業式の日程を「入試後から合格発表までの期間」「合格発表後」とした人が8割に上っているという。

 そんな回答を見て、コロナ禍前から中学校の卒業式に来賓として出席してきた池内さんもこう思うようになってきた。

 「入試直前では、感染への不安も普段より大きくなる。そもそも友だちや先生方との別れを惜しむ余裕もないんじゃないか」

     ◇

 公立中学校の卒業式が高校入試の前にあるのはなぜか。県教委義務教育課は「市町の教育委員会が近隣地域と調整しながら決めているので、地域によって異なる」と前置きしつつ「原則として入試の前に教育課程を終えておく必要があるため、入試前に卒業式を設定している」とした。

 昨年度を見ると、播州地域を中心に入試後に卒業式をする自治体も少なくない。ただ、それについては「市町が決めることで、県教委が指導したり、変更を申し入れたりすることはない」という。

 本年度も阪神間の多くの自治体は例年通り入試直前に卒業式を予定しており、正式日程はこれから取りまとめられる。

 アンケートは6月いっぱいまで行い、結果を受けて市長や教育長宛てに要望する方針だ。池内さんは「子どもたちや保護者の思いを広く知ってもらい、変えていくべきことは変えていけるという雰囲気をつくっていきたい」と期待を寄せた。

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