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渋谷修デザインのマッチラベル(同書より)
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渋谷修デザインのマッチラベル(同書より)

 大正時代の前衛美術家・渋谷修(1900~64年)がデザインした広告マッチのラベルを取り上げた研究書「渋谷修 Zコレクション相関図」を、兵庫県西宮市の市道(いちみち)和豊さん(72)が出版した。

 渋谷は石川・能登出身。上京後、「未来派美術協会」や「マヴォ」などの団体で活躍した。25~29年は関西で趣味人向けに絵はがきや蔵書票を手掛けたが、戦後は忘れられていた。

 市道さんは渋谷の作品に魅せられ、20年ほど前から資料を収集。マッチラベルも渋谷自身の記録用とみられる貼り込み帳を入手し、探索の網を広げてきた。

 「Zコレクション」と名付けた、約1500種類の貼り込み帳もその一つ。市道さんによると、渋谷が下絵を手掛けていた大阪の「土井マッチ」の社内用で、「本庄ファウンテン」「ハナヤ食堂」など神戸の店のラベルも少なくない。

 他に入手した貼り込み帳も、土井マッチの経営者や渋谷の版画家仲間の旧蔵品と断定。それぞれに含まれる渋谷のラベルを突き合わせながら、コレクションの成り立ちを跡づけている。

 現時点で総数は「1万点近いのでは」と市道さん。「戦後のラベルにも、それらしい作風のものがある。縁あって手元に集まれば、研究したい」と話す。

 B5判80ページ、2千円。(田中真治)

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