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境内にたたずむもぐら塚=西宮市生瀬町2、浄橋寺
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境内にたたずむもぐら塚=西宮市生瀬町2、浄橋寺

 かつて宿場町として栄えた街道沿いにある「浄橋寺」(兵庫県西宮市生瀬町2)。鎌倉時代に創建された古刹(こさつ)で、国の重要文化財に指定されている阿弥陀如来三尊像は有名だ。一方で、境内にある「もぐら塚」はあまり知られていない。

 住職の三浦真樹さん(57)によると創建時、十三重の宝塔を建てたが、モグラが穴を掘るので塔が傾いた。困ったお坊さんは、モグラが悪さをしなくなるよう祈りを込めて石塚を築いた。すると、いたずらはピタッとやんだという。殺生せず、教え諭したということか。その宝塔はもうないが、優しさの伝わる話だ。

 三浦さんいわく「今でも境内でモグラの穴を見ることはあるが、本堂や鐘楼、仏塔が傾いたことはない」とのこと。もうグラッとさせないのですね。(池田大介)

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