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仲間とのつながりをイメージし、色鮮やかに円を描く宝塚中学校の生徒たち=宝塚市美座1
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仲間とのつながりをイメージし、色鮮やかに円を描く宝塚中学校の生徒たち=宝塚市美座1
以前の壁面。塗装は剥がれ、汚れが目立つ=宝塚市美座1(宝塚市提供)
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以前の壁面。塗装は剥がれ、汚れが目立つ=宝塚市美座1(宝塚市提供)

 兵庫県宝塚市内の市道「市役所通り」に面して通り行く人々の目を楽しませてきた宝塚中学校(同市美座1)の外壁が一新された。生徒らが手がけた多彩な絵を高さ2メートル、幅85メートルの壁面に並べてきたが、数年前から汚れが目立ってきた。代わって生徒たちが地域も巻き込んで描き上げたのは、大小さまざまな大きさの「円」。柔らかい筆遣いで、美しく彩ったデザインに込めたものは-。(西尾和高)

 同校東側の外壁は市役所から北へ武庫川を渡った先に続く。中国自動車道宝塚インターチェンジや宝塚大劇場に向かう車も多く行き交い、信号待ちのドライバーらを和ませるスポットにもなっている。

 宝塚中によると、これまでの絵は2006年の兵庫のじぎく国体に合わせて生徒らが筆を振るったものだ。人や鳥、草花の模写のほか、抽象画などをずらりと並べてきたが、色落ちや黒ずみが目立つようになった。2年前に生徒から「新しいデザインにしよう」と提案があってもコロナ禍で思うように取り組めない中、ついに今年の生徒会が実現させることにした。

 デザインは今年6~7月、生徒会メンバーの3年生8人がアイデアを出し合って決めた。

 円に込めた思いは「生徒同士のつながり」。周囲の景観と調和するように壁面全体を白色系に塗り直した上で、武庫川の青色、宝塚中学校の緑色、さらに市花のスミレをモチーフにした紫色という3色の円が大空につながっていくようにイメージして仕上げた。

 描画には全生徒515人が参加し、地域住民も協力して今月12日から本格的に作業を進めると、10日後の22日に完成した。

 生徒会長の3年大島麦太(むぎと)さん(14)は「先輩の思いを引き継ぎ、外壁をきれいにできてよかった。学校のそばを通る人にも明るい気分になってもらえる」とすがすがしく話した。

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