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「首無し地蔵」が祭られた厨子=尼崎市寺町、善通寺
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「首無し地蔵」が祭られた厨子=尼崎市寺町、善通寺

 「首無し地蔵」があると聞いて、兵庫県尼崎市寺町の善通寺を訪ねた。

 住職の海老原学善さん(48)によると、300年ほど前の江戸中期、ならず者が地蔵の頭をもぎ取って川に投げ捨てたことから「首無地蔵尊」との名がついたそう。

 ところが明治時代、漁師が投げた網に地蔵の頭がかかった。よもやよもや、その体と合わせたらぴったり。当時の住職は霊験あらたかと感じ入り、お堂を建てた。

 さらに物語は発展する。時は太平洋戦争末期。尼崎空襲でお堂は壊され、胴体は砕かれたが、頭だけが無傷で発見されたのだ。

 「こちらです」。開かれた厨子(ずし)の中には、顔だけの地蔵。「皆のおかげで顔は立ったわい」と言ってます? 撮影は厳禁ですが、拝観は可。首を長くして待ってます。(池田大介)

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