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全日本UJボクシング王座決定戦で、両親と優勝を喜ぶ永山銀次郎さん(伊丹市提供)
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全日本UJボクシング王座決定戦で、両親と優勝を喜ぶ永山銀次郎さん(伊丹市提供)
全日本UJボクシング王座決定戦で優勝した井上恵吾君=西宮NEOボクシングジム
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全日本UJボクシング王座決定戦で優勝した井上恵吾君=西宮NEOボクシングジム

 小中学生ボクサーの頂点を決める全日本UJ(アンダージュニア)ボクシング王座決定戦で、兵庫県伊丹市の中学生と西宮市の小学生がそれぞれの階級に西日本代表として挑み、東日本代表を破って初優勝を飾った。「高校ではインターハイ出場を」「将来はプロに」。2人はさらなる飛躍を目指し、鍛錬を重ねている。

■伊丹・北中3年 永山銀次郎さん「体鍛え、インターハイへ」

 伊丹市立北中3年の永山銀次郎さん(15)は、中学男子54キロ級を制した。48キロ級で準優勝だった昨年の雪辱を果たし「高校ではインターハイに出場したい」と新たな目標に挑む。

 166センチ、右利きの永山さんは父慎也さんに勧められ、小4でボクシングを始めた。体操やサッカーの経験を生かした抜群の身体能力ですぐに頭角を現し、小6では別の大会で全国優勝した。

 現在はエスペランサスポーツボクシングジム(同市)で実戦経験を積み、帰宅後も親子でトレーニングを欠かさない。パワーを維持するための体幹づくりに力を入れており「殴り合うだけではなく、スタミナやスピード、駆け引きなど、見た目以上に奥深い競技」と力を込める。週末は、憧れの先輩が所属する西宮香風高校で練習している。

 県、関西、西日本の選考会を経て出場権を獲得した全日本の王座決定戦では、年下ながら身長の高い選手と対戦。足を使った普段とは違うスタイルの闘いを意識し、判定勝ちで頂点をつかんだ。

 「トレーニングを休むと体がなまるから」と練習を続ける永山さん。「これからも体を鍛えて、大好きなボクシングで活躍していきたい」と笑顔を見せた。(久保田麻依子)

■西宮・鳴尾北小6年 井上恵吾君「プロになり世界王者に」

 小学生男子56キロ級で優勝したのは、西宮市立鳴尾北小6年の井上恵吾君(12)。初の公式戦でつかんだ栄冠に「自信がついた。将来はプロになり、世界王者になりたい」と高みを見据える。

 井上君は小2でボクシングを始め、地元の西宮NEOボクシングジム(同市鳴尾町1)に入門。週3~4日のペースで通い、兄の稜真さん(20)と一緒に練習に励んでいる。

 身長165センチの恵まれた体で、練習試合では小学生の相手が見つからないため、中学生や高校生との対戦を重ねてきた。

 東日本代表との王座決定戦では、序盤から正確なジャブや強い左フックを繰り出して主導権を握り、防御もさえて有効打を封じた。「リングに上がる前は緊張したけど、いつも中高生や大人と戦っているので、すぐ落ち着いた」。1分30秒3ラウンドを戦い、5-0で判定勝ちした。

 井上君は「前は立派な戦績の相手と戦うときは気弱になることもあったけど、優勝後は『俺だってチャンピオンや』と強い気持ちで臨めるようになった」という。

 自らもプロを目指す稜真さんは「刺激を受けた」と語り、ジムの秋吉克則会長も「心身ともに成長を感じる。いっそう伸びてほしい」と話した。(山岸洋介)

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