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園田競馬場
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園田競馬場
園田競馬場の飲食店
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園田競馬場の飲食店
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「園田屋」で腕を振るう吉田佳永さん(右)と息子の秀司さん。おでん、焼き鳥の匂いに誘われる=尼崎市田能2
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「園田屋」で腕を振るう吉田佳永さん(右)と息子の秀司さん。おでん、焼き鳥の匂いに誘われる=尼崎市田能2
阪急園田駅の駅舎
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阪急園田駅の駅舎

 尼崎市内の各駅近くにある見どころや人、団体、店などを紹介します。(2016年11月の連載を一部加工しています)

■園田競馬場 ファン集め復調の兆し

 午前9時50分、阪急園田駅の北側ロータリーに行列ができる。目当ては、園田競馬場行きの無料シャトルバス。競馬新聞を手に常連客、若いカップル…、いろんな人を乗せて出発する。

 1930年、淡路競馬場を前身として開設。当時、周りは田んぼだらけで、場内は馬場だけだった。馬は農家の納屋に預けられ、馬が逃げ出すことも日常茶飯事。大阪(伊丹)空港の滑走路を走る馬や、踏切を跳び越える馬もいたらしい。

 最盛期の80年代には1日1万人以上を集めたもののファンの高齢化で入場客が減少。存続が危ぶまれたが、4年前から関西初のナイターを導入し、復活の兆しを見せる。

 入場料100円を払い、ゲートをくぐる。場内は平日でもファンであふれる。レース前の「パドック」で馬の様子をじっと見たり、難しい表情で競馬新聞をにらんだり。予想屋歴60年という田中義彦さん=尼崎市=は「番号を書いた紙切れを売る仕組みやけど、今のお客さんはそのお金で馬券を買うわ」と苦笑い。すると、常連客が「でも、その紙切れが当たるんや」と口を挟む。

 昼前になると、場内の飲食店が混み合う。約60年間、家族3代にわたって営む「園田屋」はいつも超満員だ。

 おすしやうどん、丼、天ぷら、焼き鳥…。名物はおでん。大ぶりにカットされたすじ肉や厚揚げなど、芯まで味が染み込んでいる。

 2代目の吉田佳永さんによると、仕込みは朝5時半から。「だしも焼き鳥のタレも、全部一から。競馬場も頑張ってるし、うちもおいしいもん作らな」

   ◆   ◆

 〈園田競馬場〉 園田駅北側ロータリーから無料シャトルバスで5分。バスは随時運行。「園田屋」の営業はレースのある日。きつねうどん(450円)、焼き鳥(1本200円)。園田屋TEL06・6491・0173

   ◆   ◆

 阪神電車編は取材中。後日、掲載します。

【尼崎市のページ】へはこちら(https://www.kobe-np.co.jp/news/amagasaki/)

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