編み物でさまざまなものを装飾するストリートアートの「ヤーンボミング」が、兵庫県芦屋市総合公園（同市陽光町）の植栽に施された。木々が色とりどりの毛編み物で飾られ、散策に訪れた人や通行人らの目を楽しませている。（斎藤雅志）

　ヤーンボミングは米国発祥のアート手法とされ、木々や人工物を編み物で飾り付ける。

　冬枯れの風景に彩りを添えようと、今年３月に地域住民が「芦屋ヤーンボミングクラブ」を立ち上げて準備してきた。数人いるメンバーのほか、市内の高齢者施設の利用者らにも協力してもらい、毛糸で編んだ大小合わせて７００枚以上を用意。市の許可を得て今月３日、公園内に植えられている木のうち「芦屋市総合公園前」バス停近くのケヤキ８本に巻き付けた。装飾は２５日まで。

　ガーデニング講師で同クラブ代表の鍜治佳容子さんは「寒さが増す中、毛糸の暖かい雰囲気で癒やしを感じてもらえたらうれしい」と話した。

　来年以降も実施する予定で、同クラブではメンバーを募集している。