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ヒグマのシュウ君を見つめる、はしもとみおさん=尼崎市西長洲町2
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ヒグマのシュウ君を見つめる、はしもとみおさん=尼崎市西長洲町2
昭和の家をイメージした展示の準備風景=尼崎市西長洲町2
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昭和の家をイメージした展示の準備風景=尼崎市西長洲町2

 出合った生き物を木彫りにする彫刻家はしもとみおさん(三重県在住)の木彫展「いきものたちとのくらし」が来年1月4日、兵庫県尼崎市西長洲町2のアートスペース「A-LAB(えーらぼ)」で始まる。中学生の頃、尼崎で阪神・淡路大震災を経験したのを機に、動物たちが「生きた証し」を残そうと作品を作り続ける。尼崎での初の展覧会に「ただただ、動物たちの生命感を楽しんでほしい」とする。

 はしもとさんは幼少期から10代を尼崎で過ごし、動物が好きで獣医師を目指していた。震災で木造2階建ての家はほぼ全壊。周囲の状況は一変し、近所にいたはずの猫や鳥、犬の声が聞こえなくなったという。

 「動物の持つ形は命と一緒に失われる。だからこそ価値があり、じっくり観察して残したい」。親戚の家に避難し、気付けば一日中動物の絵を描いた。絵だけでは満足できず、その手触りや生命感を表現しようと大学の彫刻科に進んだ。

 会場は「交通公園」「宇宙と夜の空間」「昭和の家」とテーマを定めて猫や羊、熊などの作品を展示する。市民らから募った「尼崎のいきもの写真」を展示するスペースもある。はしもとさんは「会期が1月17日を挟むのはいいなと思う。被災地尼崎を思い出し、知らない人が知るきっかけになれば」と話した。

 来年1月4日に開館、同月29日まで。火曜休館。入場無料。午前11時~午後7時(土日、祝日は午前10時~午後6時)。えーらぼTEL06・7163・7108

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