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女性デュオ「Naho☆Nami」の鍛菜穂さん(左)と是永七海さん
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女性デュオ「Naho☆Nami」の鍛菜穂さん(左)と是永七海さん

■母親2人で歌と演奏

 ウクレレの透明感あふれる音色に合わせ、やさしく語りかけるように紡がれる子守歌や歌謡曲。ボーカル担当のNaho(本名・鍛(かじ)菜穂)さん(36)=兵庫県猪名川町=と、楽器担当のNami(同・是永七海)さん(41)=同町=は、産後ケア施設での親子を対象にしたワークショップや、地域のイベントなどで歌を披露する。

 元々はそれぞれ趣味として楽しむ程度だったが、「おかんが光れば、みな、光る」の合言葉に誘われ、町内などに住む母親らでつくるパフォーマンス集団「オカンバレエ団」に入団。「お母さんが笑っていたら、家族みんなが笑っていられる。やりたいことをやったらいい」というメンバーの言葉に後押しされて、「デビュー」した。

 レパートリーは、テレビアニメの曲やアフリカの音楽、沖縄民謡など幅広いが、「家族を一番大切にしている」との思いを込めて、子どもに愛を伝える歌詞が盛り込まれた楽曲を選ぶようにしている。「音楽活動の前に、自分たちはお母さん」と、練習には、風呂が沸くまでの10分間や子どもが眠りについた後など、子育てや家事の隙間時間を使う。

 基本的にバレエ団の一員として歌ってきたが、2022年の春、能勢電鉄の日生中央駅前で開かれたにぎわいづくりのイベントに初めてデュオ名で出演。是永さんが三線(さんしん)やウクレレを奏で、それに合わせて鍛さんが美声を響かせた。「足を止めて聴いてくれる人もいて、温かい拍手がもらえてうれしかった」と、2人は振り返ってほほ笑む。

 是永さんは「娘が『今日はよかったよ』って、マネジャーのように褒めてくれる。それが活力にもなる」、鍛さんは「子育てに縛られるのではなく、自分の好きなことにも挑戦している母の姿を、子どもに見せたい」。2人の背中は、いきいきとしていた。

【メモ】鍛さんは2児の母親。さまざまなジャンルの曲を子守歌風にアレンジして歌う。是永さんは3児の母親。1年半過ごした沖縄・西表島で三線を学んだ。ウクレレは始めて3年ほどだが、「持ち運びしやすい」と愛用する。

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