災害が起きた時は、犬や猫などのペットを自宅に放置せずに一緒に逃げる「同行避難」が大前提だ。しかし、避難所では動物が苦手な人もいれば、鳴き声などによるトラブルも起きかねない。そんな事態にどう対応するかをゲーム形式で考えるイベントが兵庫県尼崎市で初めて開かれた。行政任せにできない現実もあり、日頃のしつけも課題に浮かび上がった。
■想像してみよう
市民グループ「わんにゃん防災」と市が、避難所の運営課題を探るイベントの一環で企画。市民や市職員ら約20人が武庫西生涯学習プラザ(武庫の里1)の一室に集まった。
静岡県危機管理部が考案したゲームで、避難所の間取りを書いた紙を広げ、参加者が各部屋にカードを並べる。1枚ずつに避難者の年齢や家族構成、そしてペットの種類を記している。
犬、猫、ハムスター…。動物連れが一室に複数入ると、1人が言った。「嫌な臭いがする、アレルギーが心配といった声が出てきますよね」。参加者は3班に分かれ、それぞれ対応に知恵を出しあう。
「どうしましょう。まずは飼い主たちに集まってもらわないと」「でも、どうやって呼びかける?」
「管理棟の隣に柵を設けて飼育場にしようか」「でも、道具はどうするの?」
避難所に入ることを安易に断れば、2016年の熊本地震で起きたように車中泊をする人が続出し、エコノミークラス症候群の危険にさらされかねない。参加者が口々に漏らした。
「これは事前に準備しておかないと…」
◇
■「同行」が原則でも…
阪神・淡路大震災や東日本大震災では多くの飼い主がペットを置いて避難し、人に危害を加えたり、繁殖して数が増えたりする問題が多発した。環境省は18年に改訂したガイドラインで同行避難を原則とした上で飼い主の責任として「餌とトイレ用品の備蓄」「日頃のしつけ」などを強調するが、飼い主によって認識の差は大きいのが実態だ。
わんにゃん防災によると、飼い主が外出中に被災するケースもあるため、ペットの同行避難は普段から協力しあえる仲間づくりが欠かせない。家にペットが単独でいる時は、玄関先に「留守番中」と分かる印をつけておくのも有効という。
また、屋内で飼う犬や猫は緊急時に人を怖がって動かなかったり、避難所で強いストレスを感じたりするため、人に慣れさせておくことが大切とした。
◇
■対応に正解はない
ゲーム中、避難所ではペット以外の難題も次々に押し寄せる。「外国人に通訳できる人はいるか」「トイレが詰まった。どうする?」「ミルクや毛布が届いた。どう周知する?」…。
戸惑う参加者らに、わんにゃん防災の山口麻里代表(52)は話す。「どの対応にも正解はない。普段から想像を膨らませ、備えてほしい」
18年の西日本豪雨では岡山県総社市が市庁舎の会議室などをペット避難所としていち早く開放した。
尼崎市内では「県動物愛護センター」(西昆陽4)に同様の機能が期待されており、隣の宝塚市もゴルフ場施設を開放してもらう協定を結んでいる。しかし、混乱時にどれだけの動物たちを移動させられるか。
家で猫を飼っている女性(75)は「家に放置するのは嫌だけど、人の迷惑になるのも怖い。普段から準備をし、避難所では全員で知恵を出さないといけないんだと思った」と話した。

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