武庫川女子大学（兵庫県西宮市）経営学部の学生１０人が企業と連携し、「Ｚ世代（１９９０年代後半以降に生まれた若者世代）がネットで買いたくなるスイーツ」を開発した。フランスの洋菓子「カヌレ」と砂糖と寒天で作る和菓子「琥珀糖」の２商品で、Ｚ世代に刺さるよう、見た目やストーリー性にこだわった。ＰＲも兼ねて１５～２１日には、大阪市北区の阪神梅田本店１階でも販売する。

　実践学習の一環で、食や旅行の情報を発信するテイストメイドジャパン（東京）と武庫女大が連携。同社のオンラインストアで２０代があまり積極的にスイーツを買っていないという課題を解決しようと、学生がアンケートなどを行った。

　結果、学生の同世代が興味を引くのは「映え」てストーリー性があるもので、情報をインスタグラムで得がちだと分かった。これを元に、商品は第２次ブームが来ているというカヌレと、「食べる宝石」として交流サイト（ＳＮＳ）で人気の琥珀糖を採用。それぞれ専門店に開発を依頼した。

　カヌレは６種セットで人気の味を詰めた「ボヌール」（フランス語で幸福の意味）と大人向けの「アヴニール」（未来、期待）の２種類で、どちらも税込み１８５０円。琥珀糖は「いとをかし。」と名付け、清少納言の「枕草子」をモチーフに日本の四季をイメージした４種類を用意した。単品税込み１０８０円など。

　期間限定販売は阪神梅田本店１階「おやつのひきだし」催事場で。「テイストメイド」の公式オンラインストアでも１５日から販売を始める。