阪神・淡路大震災からの復興を支援する音楽フェスティバル「カミングコウベ」を主催する上田佑吏さん(22)が、兵庫県芦屋市山手町の甲南高校で講演した。1年生約200人に対して、イベントを立ち上げて39歳で亡くなった父親への思いを明かし、震災の記録や防災の大切さをつなぐ意味を語った。
カミングコウベは2005年に始まった。入場無料で、参加者に寄付を募って全国の被災地を支援する。これまでに17回開き、西宮市出身のシンガー・ソングライター「あいみょん」さんや、世界的ロックバンド「ONE OK ROCK」らも出演して人気イベントに育っている。
講演で上田さんは、ボランティアでスタッフを募り、会場には震災当時のまちの写真を展示していると説明。そして、発起人である父の生きざまを語った。
父の松原裕さんは中学3年生の時に神戸市内で被災した。20代の頃、バンド活動で全国を回りながら芽生えた思いを形にしたのが、音楽イベント「ゴーイングコウベ」だった。
「震災の時、たくさんの人から支援されたけれど、相手の名前も分からない。音楽で恩返しをしたい」。それが、カミングコウベの前身となる。
07年には音楽事業を手がける「パインフィールズ」を設立。ライブハウスの運営やアーティストの支援も手がけるようになった。
しかし36歳だった16年、腎臓がんが発覚し、余命2年と宣告される。「家で病気のことを伝えられた時は、弟と家族3人で泣くしかなかった」と上田さんは振り返る。それでも開催15回の節目となる19年のカミングコウベに向け、人工呼吸器を付けながらパソコンに向かったり、普段通り代表として舞台に立ち、関係者らへあいさつに出向いたりした。
「ぜいたく言わへんから、このイベントまで生きさせてほしい」
父はそう願ったが、開催を約1カ月後に控えた4月4日、39歳で亡くなった。生前、上田さんには「好きなように生きたらいい」と言い続けたが、当時大学に入学したばかりの上田さんは19歳で父の会社を継ぎ、学業と並行しながら会社代表として仕事をこなした。
「父は死の間際まで命を懸けて会社を、そしてカミングコウベを作り上げてきた。そんな父が見てきた景色、そして見られなかった景色を見たい」と話し、こう続けた。
「自分も震災を経験していない世代。それでも上の世代からつながれたバトンは次の世代につながないといけない」
講演を聞いた1年生の男子生徒(16)は「松原さんと上田さんの熱い思いが伝わってきた。自分もボランティア活動に参加してみたい」と話した。

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