「第５５回ミス日本コンテスト２０２３」のグランプリに輝いた関西学院大社会学部２年の吉岡恵麻さん（２０）＝兵庫県芦屋市出身＝が２８日、神戸新聞社を訪れ、高梨柳太郎社長に報告した。兵庫県出身者では、第２４回に受賞した俳優の藤原紀香さん（西宮市出身）以来、３１年ぶり３人目の快挙で「まだ夢を見ているよう」と喜びを語った。

　同コンテストは一般社団法人ミス日本協会（東京）が「日本らしい美しさで社会をより良くする」という理念を掲げ、毎年主催。今回、応募者数千人（人数非公表）のうちファイナリスト１３人から唯一選ばれた。

　吉岡さんは１７３センチの長身で運動能力に自信があり、幼少期からテニスに打ち込んだ。百人一首をはじめ古典文学を好み、アナウンサーを志しながら学芸員の資格取得も目指すという。

　ティアラをつけ、上下白のスーツ姿で訪れた吉岡さんは、神戸新聞のＣＭになぞらえ「この街が好き。この街で生きたい」とあいさつ。受賞について「普段出会えない人と話ができて、人生で一番濃い経験ができている」とほほ笑んだ。

　芦屋市立山手中から進んだ関西学院高等部時代は合唱部に所属し、甲子園球場（西宮市）である全国高校野球選手権大会で歌った経験談も披露。プロ野球阪神タイガースのファンで、同球場で始球式を担うのが夢という。故郷・芦屋について「古典文化にゆかりがあり、美しくすてきな街で大好き。活動を通じて地元を盛り上げ、力になりたい」と語った。