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窯から運び出された一庫炭=川西市黒川
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窯から運び出された一庫炭=川西市黒川
菊の花のような断面=川西市黒川
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菊の花のような断面=川西市黒川
窯から運び出された一庫炭=川西市黒川
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窯から運び出された一庫炭=川西市黒川

 兵庫県川西市北部の黒川地区で、市の特産品「一庫(ひとくら)炭」の窯出しが始まっている。炭焼き農家の今西学さん(51)方では、早朝から家族ら4人が高温の窯に入り、真っ黒に仕上がった炭を次々に運び出していた。

 同地区は良質なクヌギの産地。炭の断面が菊の花に見えることから「菊炭(きくずみ)」とも呼ばれ、じっくり焼けて火持ちがよく、古くから茶道家らに高級品として扱われてきた。かつては40~50軒の農家が生産していたが、現在は今西さん方が唯一残っている。

 今シーズンは1月30日に最初の窯出しをした。クヌギなどの原木を窯の内部に運んで火入れし、3日ほど焼き続けた後に窯を密閉して、さらに4、5日かけて炭化させるという。

 窯出しの際でも内部は100度以上あり、今西さんらは汗だくになりながら作業した。今西さんは「受注の数はコロナ禍前の状況に戻りつつある。茶道文化を守るためにも生産を続けたい」と話した。

 炭焼きは5月上旬ごろまで続くという。

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