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郵便局を代表して感謝状を受け取る原田由希恵さん=尼崎南署
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郵便局を代表して感謝状を受け取る原田由希恵さん=尼崎南署

 還付金詐欺を未然に防いだとして、兵庫県警尼崎南署は尼崎浜田郵便局(同県尼崎市浜田町5)に署長感謝状を贈った。高齢女性が操作していたのは、窓口が閉まった直後のATM。何者かと会話しているのか、電話をしているのか…。被害に遭いそうになっていることが分かったきっかけは、局内に設置されている防犯カメラの映像だった。(浮田志保)

 3月8日夕方。窓口を閉じた15分後、ATMコーナーの映像に高齢の男女2人が写っているのに局員の原田由希恵さん(47)が気付いた。夫妻のようにも見えたが、女性の話に耳をすますと「ですます調」。2人の会話ではなさそうに思えた。

 「今、何をされていますか」。駆けつけて声をかけると男性は「市役所のコールセンターから電話があり、医療費の還付金を受け取る手続きをしていた」と答えた。不審に思った原田さんは、別の女性局員とともに携帯電話を切るように勧め、ATM操作も止めた。画面を確認すると、送金する直前だった。

 被害に遭いかけていたのは、80代女性とその夫。自宅に電話をかけてきた何者かが「(医療費還付を)郵便局に伝えておくから大丈夫」と言ったといい、夫妻は医療費を払った経験があることや示された金額が端数だったことなどから、事実と信じ込んでいた。

 夫妻が「(電話の相手から)残高があるか聞かれた」と話したため、原田さんは詐欺を確信。すかさず「振り込まなかったから安心してください」と伝え、110番した。夫妻は落ち着きを取り戻していった。

 被害を防止したのは2回目という原田さん。「勇気を持って迷わずに声をかけることができて良かった。今後も局全体が連携し、被害を防いでいきたい」と話した。

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