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「猪名川町七不思議」の一場面(猪名川町七不思議より)
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「猪名川町七不思議」の一場面(猪名川町七不思議より)
「ユニバーサル」ならぬ…「イナバーサル」(猪名川町七不思議より)
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「ユニバーサル」ならぬ…「イナバーサル」(猪名川町七不思議より)
町のマスコット「いなぼう」も七不思議をPR?(猪名川町七不思議より)
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町のマスコット「いなぼう」も七不思議をPR?(猪名川町七不思議より)
「くろまんぷ」と呼ばれる津坂トンネル。でも、夕暮れに通ると違った雰囲気が…?(町提供)
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「くろまんぷ」と呼ばれる津坂トンネル。でも、夕暮れに通ると違った雰囲気が…?(町提供)

 昼下がりの公園。ベンチに座る2人の女性がおもむろに話している。「猪名川町ってどこにあんの?」「川西市猪名川町?」-。知名度アップを目指す兵庫県猪名川町が、まちをPRする「いながわショートフィルムコンテスト」を開催した。最優秀作品は町内に住んで40年という山本オカンさんの「猪名川町七不思議」。町内の名所を紹介しつつ、絶妙な自虐が癖になる。(広畑千春)

 コンテストは、認知度の低さに悩む町が昨年度、新たに打ち出した「#猪名川町を知ってもらおう大作戦」の一環で企画した。昨年7月から募集し、猪名川町を舞台にした10分程度の「ショートフィルム部門」に16点、スマートフォンなどで撮影した1分以内の「縦動画部門」に77点の計93作品の応募があり、町親善大使のお笑いコンビ「アキナ」や映画監督の辻凪子さんらが審査員を務めた。

 ドラマ仕立てやストーリー性のあるものが多かったというが、「新たな切り口」や「これぞ猪名川!」という表現が審査のポイントになったという。

 「猪名川町七不思議」は、ユニバーサルならぬ「イナバーサル」の文字が貼り付けられた、どこかで見たような丸いモニュメントが回るシーンで始まる。かと思うと狭く薄暗いトンネルへ。時折画面が乱れるホラー映画の演出を取り入れながら「あなたは…猪名川町を…知っていますか…」「不思議な…猪名川町の…世界へ…ご案内いたしましょう」と女性の声が流れる。

 その後は、「場所をなかなか分かってもらえない」「北部にはバスが来ない」と自虐ネタを連投。「オカンがいまだにイオンをジャスコという」など、町民なら思わずうなずいてしまう話題を織り交ぜる。最後は大野山の雄大な景色が広がる大野アルプスランドを巡り、「あなただけの…猪名川町を…見つけてくださいね」と締めくくる。

 ロケ地は「くろまんぷ(津坂トンネル)」や「国崎クリーンセンター」など8カ所以上。動画制作は初めてという山本さんは、在住歴50年近い両親らと作り上げ、「長年住んできた猪名川の『あるある』を伝えたかった」と話す。

 優秀賞には「白い月」(正木日向多監督)、入賞には「いいな、いながわ」(伊名岡智也監督)が選ばれた。縦動画は13作品を入賞とし、どちらも最終ノミネート作品を町のホームページや動画投稿サイトで公開中。まちのプロモーション動画にも活用する。町企画政策課TEL072・766・8707

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