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黄と緑のツートンカラーのチューリップ=尼崎市道意町5
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黄と緑のツートンカラーのチューリップ=尼崎市道意町5

 ♪並んだ並んだ 赤、白、黄色…ん?緑?

 兵庫県尼崎市内の会社で育つチューリップに異変が起きた。花びらの一部が緑になっている。よく見ると、花びらと葉が一体化しているようだ。奇形か、突然変異か、真相やいかに。

 不思議なチューリップが咲いたのは、計測器や測量機のレンタル会社「ソーキ」(同市道意町5)の2階ベランダ。社内の「家庭菜園部」の約20人が昨年11月に球根を植えた。今年4月に開花すると、1枚の花びらの一部が緑に。しかも、茎とつながっていた。

 「球根の保管時の気温が影響している可能性があります」。同県西宮市の北山緑化植物園「緑の相談所」の山田益男さん(75)に尋ねると、こんな答えが返ってきた。

 チューリップは5月に咲き終えた後、球根を刈り取られ、10月ごろまで倉庫などで保管される。球根はこの間に花びらやおしべ、めしべなどを形成するが、高温にさらされると、細胞分裂に異常をきたし奇形になることがあるという。同社の花も、高温の影響で花びら近くから生えた葉が何らかの拍子に引きずられ、花びらと一体化した可能性があるという。

 どれほど珍しいのか。同県豊岡市但東町の「たんとうチューリップまつり」に携わる但東シルクロード観光協会の霜倉和典会長(69)に写真を見てもらうと「この品種では時々あります」。「ストロングゴールド」という品種で、まれに葉や花びらが奇形になるという。「千本植えたら2本ぐらいしか見かけないので珍しいと言えるでしょう」

 ツートンカラーのドレスをまとった貴婦人のような姿は「癒やされる」とソーキ内でも評判。家庭菜園部の大西正員さん(33)は「面白く、きれいに咲いてくれてありがとう」とほほ笑んだ。(池田大介)

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