気軽に立ち寄って古典怪談を味わってもらう「怪談ベイス」が17日から、西宮市フレンテホール(同市池田町)で開かれる。同市に拠点を置く演劇ユニット「街の劇」の代表で舞台俳優の峯素子さんが、幽霊と人間の悲恋を描いた名作「牡丹(ぼたん)灯籠」を披露する。(池田大介)
古典怪談を身近に感じてもらおうと初めて企画。7月17、29日、8月9日の3日間で、第1編「長い因縁の始まり」から最終編「たとえ火の中水の中でも」まで計6話を語る。幕末から明治期にかけて活躍した落語家で、怪談噺(ばなし)で名高い初代三遊亭円朝が手がけた作品で、浪人に恋い焦がれながら亡くなった旗本の娘が死後もげたの音を響かせながら会いに来るという内容。不義や敵討ち事件などが複雑に絡み合った話で、「皿屋敷」、「四谷怪談」と並ぶ「日本三大怪談」にも挙げられる。