石井幹子デザイン事務所が作成したイルミネーションのイメージ図(姫路市提供)
石井幹子デザイン事務所が作成したイルミネーションのイメージ図(姫路市提供)

 兵庫県姫路市は、JR姫路駅と世界文化遺産・国宝姫路城(同市本町)を結ぶ大手前通りで11月22日から、沿道の樹木を発光ダイオード(LED)で彩る夜間イベントを始めると発表した。期間は来年2月29日までの100日間で、世界的な照明デザイナーの石井幹子さんが演出を監修。約22万球の照明が、姫路城天守群のライトアップと連動して色を変える仕掛けもある。(田中宏樹)

 華やかな電飾で夜の市街地のにぎわいを生み、滞在型観光の促進にもつなげようと市が初めて企画。12月に迎える同城の世界遺産登録30年に合わせ、約2億1千万円を充てて実施する。

 大手前通りの約890メートルで、沿道のクスノキやイチョウ計約130本にLEDを取り付ける。姫路城のライトアップが季節を感じさせる色に変わる毎日午後8時と同9時の前後の時間帯は、イルミネーションの色も連動して変化させる。

 光る椅子や机などを沿道に置き、交流サイト(SNS)で映える写真の撮影スポットも設ける予定。

 清元秀泰市長は「通りをロマンチックな出会いの場にする。若い世代に多く訪れてほしい」と期待した。

 点灯時間は日の入りから午後10時までを予定。姫路市産業振興課TEL079・221・2597