「世界遺産姫路城マラソン」でフルマラソン完走者に贈られるメダル=姫路市船津町
「世界遺産姫路城マラソン」でフルマラソン完走者に贈られるメダル=姫路市船津町

 2月11日に開催される「世界遺産姫路城マラソン」(神戸新聞社など共催)のフルマラソン完走者に贈られる記念メダルの準備が整った。世界文化遺産・国宝姫路城の大天守にそびえる鯱(しゃち)瓦を忠実に模したデザインで、職人たちが一つ一つ手作りで仕上げた。

 記念メダルは地場産業でランナーをねぎらおうと、2017年の第3回大会から続く恒例の記念品。姫路城の「平成の大修理」にも携わった光洋製瓦(兵庫県姫路市船津町)が市の依頼を受けて製作を担っている。

 従来のメダルも鯱瓦形だったが、今年は姫路城の世界遺産登録30年を記念し、尾のカーブや目の形などをより細かく再現。昨夏から製作を始め、半年かけて1万枚を完成させた。

 縦約10センチ、横約6センチ、厚さ約1・5センチ。表面に「HIMEJI」の文字、裏面には大会のロゴマークと開催日が記されている。

 メダル作りを担った同社の笹田裕子さんは「職人が総力を挙げて作り上げ、私たちも長いマラソンを走りきった気分」と笑顔。「完走してメダルを手に取り、姫路の地場産業にも興味を持ってもらえたらうれしい」と話していた。(森下陽介)

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