23日に開かれる「世界遺産姫路城マラソン」(神戸新聞社など共催)は今年、10回大会の節目を迎える。マラソン愛好家や地元住民らにはすっかりおなじみとなった大会だが、初回の開催までにはさまざまな困難があった。「世界遺産のお城を発着点とする他都市にないマラソン大会」にこだわり、大会立ち上げに汗を流した陸上関係者や市職員らに話を聞いた。(真鍋 愛)
姫路城マラソンは、「平成の大修理」の完了に合わせて2015年2月に始まった。フル(42・195キロ)とファンラン(1キロ、1・5キロ、2キロ、5キロ)のどちらも、姫路城前を南北に走る大手前通りや東西に走る市道城南線からスタートし、城内の三の丸広場で天守を背にフィニッシュする。