利用者の多い神戸市営地下鉄三宮駅に停車する車両で、乗降客の安全を点検する乗務員(左端)=5日夜、神戸市中央区(撮影・大田将之)
利用者の多い神戸市営地下鉄三宮駅に停車する車両で、乗降客の安全を点検する乗務員(左端)=5日夜、神戸市中央区(撮影・大田将之)

 神戸市交通局は5日、電車の運転士が車掌を兼務する「ワンマン運転」を、2026年1月5日から市営地下鉄西神・山手線で導入すると発表した。既に導入済みの海岸線、北神線と合わせ、全線がワンマン化することになる。ダイヤへの影響はないという。

 交通局によると、西神・山手線が全線開通した1987年前後の入庁職員が近く、一斉に退職期を迎える。乗務員の確保は年々難しくなっており、2028年ごろには人員不足が深刻化する見込みという。そこで、車掌が担っているドアの開閉や車内放送での案内、非常通報への対応などの業務も運転士が担う準備を進めてきた。

 線路への転落や電車との接触を防ぐホームドアは、23年度までに西神・山手線と北神線で設置が完了。海岸線は28年度に完成を予定する。西神・山手線の各駅には、編成車両の後部まで乗客の動きを確認できるホーム監視モニターも取り付けた。

 乗客の非常通報には運転士が応答するが、状況によって運転指令所の係員も対応できるよう無線を改修。指令所から車内放送できる機能も追加した。

 運転士に対しては、10月からワンマン運転の研修を実施している。交通局は「トラブル対応に不安を持たれる方もいると思うが、安全運行に向けてしっかり準備を整えてきた。これまで通り安心してご乗車いただきたい」としている。

 兵庫県内を運行する鉄道では、神戸電鉄が05年から全線をワンマン化している。(井沢泰斗)