バスとタクシーのみ進入できるトランジットモールの入り口=姫路市駅前町
バスとタクシーのみ進入できるトランジットモールの入り口=姫路市駅前町

 駅前再整備の「教科書」とされる取り組みがある。姫路市が2015年にJR姫路駅北で導入した「トランジットモール」だ。主要駅で一般車両の乗り入れを終日禁じたのは全国初だった。同時に広場と歩道を拡幅した歩行者優先の駅前づくりは地価の上昇をもたらし、全国各地の議会や自治体のほか、韓国からも視察が相次ぐ。導入から今年で10年。視察は15年度の66件(1042人)を最高に、近年も年間20件前後で推移する。(有島弘記)

■官民連携

 国内外の注目を集めるが、今の姿は市民の声なくして生まれていない。