全465議席が確定した第51回衆院選で、立憲民主党と公明党が立ち上げた「中道改革連合」は惨敗した。公示前167だった議席は49に激減。新党は「高市旋風」にのみ込まれて対抗できず、兵庫の小選挙区では両党が持っていた4議席を与党に奪われた。これまで対立関係にあった両党支持者らの戸惑いは隠しようもなく、選挙に敗れた立民関係者は「減る票もあった」と嘆息した。(衆院選取材班)
兵庫の小選挙区で立民出身の候補者9人が全敗し、2、8区から比例代表に転じた公明出身の2人が当選。敗れた1区前職の惜敗率は94・4%でも比例復活当選できなかった。比例名簿で上位に優遇された公明出身者と、その後に並んだ立民出身者で明暗が分かれた。
また、前回2024年の県内比例票の得票率をみると、立民は17・4%、公明は11・9%だったが、今回の中道は16・1%と支持はほぼ半減していた。
劣勢が伝えられた選挙戦の終盤、こうした「公明優遇」方針に、立民関係者は「わだかまりは確実に残る」と漏らした。
予兆は結党時からあった。
高い支持率を誇る高市政権に対抗するため、衆院解散直前に発足した中道。公明の斉藤鉄夫代表(当時)は「政治の右傾化が見られる中、中道勢力の結集が重要だ」と呼びかけた。
だが、現場では戸惑いが広がった。立民は前身の民主党時代を含め、自公とぶつかってきた。公明関係者は「与党時代にさんざん批判された」とし、立民関係者は「(公明の支持母体の)創価学会を嫌がる支持者もおり、減る票の方が多いのではないか」と敬遠した。
それでも、選挙戦では終始、公明出身候補が立民出身候補と街頭や演説会場で並び立って援護射撃した。1月31日には公明党本部が2、6、7、8区を重点区に選び、党幹部が頻繁に応援するよう戦略を変更。支援者は友人、知人への電話などを徹底した。
衆院選での自民の歴史的大勝から一夜明けた9日朝。公明党兵庫県本部(神戸市中央区)に中道の小選挙区候補者だった9人の姿があった。2、8区で落選した2人は、支援に感謝し「公明さんの牙城を守れなかった」とわびたという。公明の県幹部は「悔しさを共有できた。せっかくできた中道の軸を大きくしていきたい」と話した。
一方で、ある立民県連幹部は「離れてしまう支持者も多かった。地方選では何をどう協力できるのか。今は合流ありきでは考えられない」と明かした。
兵庫では来春に、立民、公明が議席を争う統一地方選を控える。もくろみが外れた新党は一体のままでいられるのか。関係者の模索が始まっている。





















