将棋の第38期竜王戦5連覇を祝うイベントに参加するため、兵庫県姫路市を訪れていた藤井聡太竜王(23)が滞在最終日の28日も市内各所を巡った。JR姫路駅で一日駅長を務めたほか、将棋映画の舞台となった書写山円教寺(同市書写)も参拝。地元小学生との対局も楽しんだ。「姫路のみなさんに温かく迎えてもらい、すごくうれしい」と頰を緩めた。(有島弘記)
この日の朝、電車好きで知られる藤井竜王の姿は姫路駅ホームにあった。一日駅長として特急はまかぜの出発式に臨み「出発!」と右手を挙げ、動き出した車両を見送った。構内放送も体験し「お気を付けていってらっしゃいませ」などと乗降客に気を配った。
その後、将棋漫画が原作の映画「3月のライオン」が撮影された円教寺へ。映画の対局シーンが再現された「常行堂」に着座し、向き合った大樹玄承(おおきけんじょう)住職から同じくロケ地になったハリウッド映画「ラストサムライ」の秘話を聞き、うなずいたり笑ったりしていた。
最後は城陽小学校(同市北条)に向かった。校門から待ち構えていた在校生らがつくる花道を進み、笑顔でハイタッチ。同校の将棋オセロクラブの子どもたちが待つ図書室に入った。
「楽しく対局し、より将棋を好きになってくれたらうれしい」。手作りの紙製メダルを贈られた藤井竜王はそうあいさつした後、緊張から顔がこわばる児童5人と多面指し。迷いなく駒を動かし、終局後はアドバイスを送った。
若き六冠と向き合った小学6年生女児は「攻めがすごくて、いつの間にか駒を取られていた。将棋への興味が高くなった」と声を弾ませた。
一連の行事は姫路市が企画。初の主要タイトル戦として竜王戦7番勝負の第5局を誘致したが、藤井竜王が4連勝で防衛したため、27日から対局に代わる形で祝賀イベントを催した。
























