「バンカル」の歴史などを語る中元孝迪さん=姫路市豊沢町
「バンカル」の歴史などを語る中元孝迪さん=姫路市豊沢町

 播磨地域に特化した総合文化情報誌「BanCul(バンカル)」の2026年春号が発刊された。地域のさまざまな事象を徹底取材した特集を読者に届けてきたが、本号を最後に休刊する。1991年の創刊から35年間、編集長を務めた中元孝迪さん(85)に、同誌の歴史や発行の意義などを聞いた。(聞き手・大久保斉)

 -「バンカル」発行の経緯は。

 「創刊される前年の1990年に、姫路市文化振興財団(当時)の事業に関する聞き取りがあり、市の担当者に地域総合雑誌の発行を提案した。当時の姫路は事件が多く、言葉も荒かったことからイメージが良くなく、『文化不毛の地』とも伝えられた。時空を超えて歴史や文化をたどれば、悪い印象を持たれるような地域でないと証明できる-と思った。軽い気持ちで提案したら、採用されてしまった」

 -創刊号から一貫して編集長を担った。

 「『言い出しっぺ』として編集長を託された。新聞は日々の出来事を追い、一つの事象を深掘りした長い原稿を載せにくい。雑誌なら紙幅もあり、播磨にまつわる特定のテーマを丹念に追えば、地域の特性を浮き彫りにできると考えた」

 -35年続いた要因は。