(右から)スープモーニング、生ドーナツ、ベジカレーを持つ蓬莱哉恵さん、鳥越幸さん、広瀬浩美さん=小野市市場町
(右から)スープモーニング、生ドーナツ、ベジカレーを持つ蓬莱哉恵さん、鳥越幸さん、広瀬浩美さん=小野市市場町

 兵庫県小野市市場町の雑貨カフェ「HOWBI(ほうび)」が、時間帯によって出す料理や飲み物を変える3部体制で営業を始めた。朝は具がたっぷり入ったスープモーニング、昼はふわふわの生ドーナツ、夜は野菜のうまみを生かすベジカレーを中心に販売。個性の違う3形態の運営で「異なる味わいや楽しみを見つけて」とPRする。(坂本 勝)

 マスターの東郷武久さん(48)と、同店代表でパートナーの広瀬浩美さん(49)が出店する仲間の協力を得て実現した。きっかけは東郷さんがアーティストとして昨春から2年続けて中東最大級の国際アートフェア「ワールドアートドバイ」に出展するようになったこと。出展準備や関係先訪問で店を空けることになった上、同県神河町南小田に所有する古民家の改修も進めており、2人は夜カフェに専念することにした。

 午前8~11時のスープモーニングは「Canall(キャナル)」の蓬莱哉恵(かなえ)さん(50)が担当する。健康に配慮し、スープには野菜をたっぷり使う。「栄養いっぱいのスープを朝食にして元気な一日を」と望む。小麦パンやサラダ、副菜も付く。

 午前11時~午後5時の生ドーナツは「Chu-ton(チュートン)」の鳥越幸(さち)さん(38)が揚げ、色とりどりの7種類を並べる。小野市産小麦「ふくほのか」や共進牧場の牛乳、「宮本さんちの平飼い地たまご」など、できるだけ地元食材にこだわる。

 午後5~10時に提供するベジカレーは、東郷さんと広瀬さんがドバイに行った際に出合った一皿を再現した。肉は入れない代わりに旬の野菜をたっぷりと使う。スパイスが効いてうまみを味わえる。

 カフェには靴を脱いで入る。東郷さんの描く色鮮やかな絵が印象的で窓際にはハンモックもある。「どの時間帯も来て良かったと思えるように工夫し、協力し合っている。自分へのごほうびにくつろいで」とPRする。日、月曜休み。盆休み中の昼の部(チュートン)は22日から営業再開。「HOWBI」TEL0794・63・1225