全国大会の成績を報告した小野中の柔道部員や帆先丈瑠君(前列右から2人目)ら=小野市役所
全国大会の成績を報告した小野中の柔道部員や帆先丈瑠君(前列右から2人目)ら=小野市役所

 柔道、空手の全国大会で活躍した小野と加東の小中学生が、それぞれの市長を表敬訪問した。選手たちは大舞台での手応えを語る一方で、激戦の結果に満足することなく「次の大会でリベンジしたい」と、さらなる飛躍を誓った。(坂本 勝、岩崎昂志)

 柔道は、全国中学校体育大会(8月17~20日、徳島県)の男子団体で小野中が8強入りを果たした。

 小野中は近畿大会を3連覇して全国大会に臨んだ。3校で競った1次リーグを1位で突破。決勝トーナメント1回戦も4-1で快勝した。しかし、準々決勝で大成(愛知)に1-2で惜敗した。男子個人では90キロ超級の村川瑛信さん、81キロ級の高橋大輔さん、60キロ級の藤村立志さんの3人が8強に入った。

 目標が高かっただけに選手は「悔しい思い」と残念がった。高橋さんは「紙一重の勝負だった。次の『マルちゃん杯』では全中で敗れた大成に勝ちたい」と意欲十分だった。

 空手は全日本少年少女空手道選手権大会(8月7~9日、東京都)で、小野東小1年の帆先丈瑠(たける)君(6)が、1年男子形で3位に輝いた。兵庫教育大学付属小4年の西田伊都(いと)さん(10)は、滝野東小3年の服部桜絢(さや)さん(9)とともに3年連続で全国大会に出場。西田さんは4年女子形で7位に入った。

 空手を始めて約2年という帆先君は得点差で決勝進出を逃したが、3位決定戦を制した。「優勝を目指して頑張ってきた」と振り返り「3位で少し悔しかったけど(銅メダルをもらい)うれしかった」と笑顔を見せた。

 西田さんは昨年に続いて全国大会の予選トーナメントを突破し、上位8人の準決勝ラウンドに進出。全体7位の成績を収めたが「実力は出せたけど、悔しい。練習を重ねて優勝出来るレベルに持っていきたい」と気持ちを引き締めた。

 服部さんは3年女子形の予選1回戦で敗退したが、「(3回目の全国大会で)落ち着いて普段の練習でやっていることができた」と手応えを得た様子。「いろんな大会で優勝を目指したい」と抱負を語った。