中村楓さん(左)を取材し、一冊の本にまとめた高橋武男さん=加東市野村
中村楓さん(左)を取材し、一冊の本にまとめた高橋武男さん=加東市野村

 窓に田園風景が映る仕事場で、紙を折ってホチキスでまとめ、製本していく。加東市上田のひとり出版社「スタブロブックス」の高橋武男さん(48)が小冊子「ZINE(ジン)」づくりに奮闘している。テーマは「つくるひと」で、4冊に分け、同市などで活動する若手美術家4人の人生を紹介。地元を面白いまちにしたいという思いを込める。(井筒裕美)

■「地元人」創刊号が反響呼ぶ

 同市出身の高橋さんは3月に加東の人々を描いた本「地元人」創刊号を出版。酒米・山田錦の生産者や活躍する美術家らを紹介し、市内外で反響を呼んだ。今回のジンはそのスピンオフ企画。紹介できなかったエピソードや写真をまとめ、エッセー集「JIMOTOZINE(ジモトジン) サイドストーリーズ」とした。