来春に卒業予定の大学生らへの採用内定が解禁された1日、兵庫県内の企業が各地で内定式を開いた。各社は自社製品を体感する機会を設けたり、社内行事に一足早く参加してもらったりし、人材の定着に向け自社の魅力をアピールした。(横田良平、大島光貴、石川 翠)
船舶用エンジンのジャパンエンジンコーポレーション(明石市)は、神戸港に停泊中のクルーズ船「ルミナス神戸2」で内定式を開いた。内定者は船に搭載されている同社製エンジンを見学。乗組員から「世界に1台しかないと言われる貴重なエンジン」などと説明を受けた。兵庫県立大工学部4年の井口翔矢さん(22)は「自分がこういうエンジンを開発し、搭載していく実感が湧いた。会社や社会に貢献できる人材になりたい」と気を引き締めた。