兵庫県姫路市は21日、世界文化遺産・国宝姫路城(同市本町)南側の大手門付近で掲示物が燃やされ、県警姫路署に被害届を提出したと発表した。同署は器物損壊事件として調べる。
市によると、燃やされた掲示物は、ラミネート加工のA4サイズ1枚。三の丸広場など天守閣周辺エリアへの夜間の立ち入り禁止を呼びかける目的で、大手門に付属する侵入防止用の門扉に掲示していた。
防犯カメラや目撃者の情報から、9日午前0時20分ごろ、身長160~170センチのキャップ帽をかぶった白髪交じりの男が掲示物を剝がし、火を付けたとみられる。石畳が焦げたが城などへの延焼はなく、けが人もなかったという。
同城管理事務所は「被害は軽微だが、特別史跡内でも国宝や重要文化財がある内曲輪での発生で、風向きによって延焼する可能性があった」として、20日、同署に被害届を出した。今後、赤外線センサーの設置や監視カメラの増設などを検討するという。(真鍋 愛)
























