スタンプラリーに向け、姫路の観光地をデザインしたマンホールをPRする「虹技」の山本幹雄社長(中央)ら=姫路市大津区吉美
スタンプラリーに向け、姫路の観光地をデザインしたマンホールをPRする「虹技」の山本幹雄社長(中央)ら=姫路市大津区吉美

 兵庫県姫路市内の観光名所8カ所を巡り、その場所をデザインした特製マンホールのふたをスマートフォンで撮影して応募する「姫路マンホールスタンプラリー」が12月1日~1月31日に催される。鋳物メーカー「虹技」(同市大津区勘兵衛町)が寺院や檀尻(だんじり)船、動物などを精巧でカラフルに表現した6枚のふたを新作。「市内全域を周遊するきっかけに」と期待する。(金 慶順)

 旅行代理店JTB姫路支店が姫路観光コンベンションビューローの補助事業として主催。「マンホーラー」「蓋女(ふたじょ)」と呼ばれるマンホール愛好家が増えていることに着目し、国内外から訪れる観光客に姫路城以外の名所を周遊してもらおうと、初めて企画した。マンホールふたの大手メーカー虹技が協力する。

 ラリーのポイントは、名古山霊園(名古山町)▽ヤマサ蒲鉾(かまぼこ)(夢前町置本)▽書写山円教寺(書写)▽姫路セントラルパーク(豊富町神谷)▽日本玩具博物館(香寺町中仁野)▽家島(家島町)▽姫路城(大手前通り)▽祭り(JR姫路駅南)-の8カ所。「姫路城」「祭り」は虹技が過去に手がけたもので既に設置済みだが、残りの6枚は今回のために同社が作製し、各施設に展示する。

 新作の6枚は直径約63センチ、重さ約50キロ。「書写山円教寺」は摩尼殿(まにでん)の屋根や柱の細かい作りを再現し、さまざまな濃淡の茶色や緑色で陰影を描いた。「姫路セントラルパーク」は今夏完成した展示施設「ゾウの森バナーガッタ」を歩く4頭の後ろ姿、「家島」は祭りに登場する豪華な檀尻船をデザイン。ふたは機械で作るが、樹脂染料を流し込むのは手作業だという。

 「地元愛が強い」という虹技の山本幹雄社長(66)は「姫路のいろんな場所を巡るきっかけになれば。虹技の高い技術も知ってほしい」と話していた。

 スタンプラリーは専用サイトにアクセスし、スマホでマンホールを撮影して登録する形式。撮影した枚数に応じて抽選でマンホールグッズなどがもらえる。8枚全てを撮影したコンプリート賞は、家島での食事や虹技の工場見学ツアー(6人限定)。参加費500円。一部マンホールの撮影には施設の入場料やフェリー代が必要。JTB姫路支店TEL079・289・2120