たつの市の事件・事故
たつの市の事件・事故

 たつの市新宮町段之上の民家で母娘2人の遺体が見つかった殺人事件で、民家の窓は施錠済みか開閉困難な状態になっており、玄関以外に侵入や逃走に使える経路がなかったことが、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警たつの署捜査本部は、玄関から入ってきた人物が2人を襲った後、玄関から逃げたとみて調べている。

 遺体は19日午前、安否確認に訪れた警察官が玄関そばで発見。捜査本部によると、玄関ドアは施錠されていなかった。民家は2階建てで、勝手口はない。窓が複数あるが、いずれも鍵がかかっているか、窓際に物品が積み上げられて開け閉めや出入りができない状態だった。

 司法解剖の結果、殺害された母親(74)の死因は失血死、次女(52)は出血性ショックだった。いずれも上半身に複数の傷があり、首を深く刺されて致命傷になっていた。

 2人とも傷は体の前面に集中しており、背部には傷がなかった。また、刃物から身を守ろうとした際にできる防御創があった。

 2人の死亡推定時期は13日ごろ。次女の生存が最後に確認されたのも13日で、夕方に外出先から帰宅するところだった。

 家の中には現金の入った財布や通帳が残されており、捜査本部は怨恨(えんこん)やトラブルが原因で殺害された可能性もあるとみている。

 遺体の見つかった民家や周辺では23日も、現場検証が夜まで続けられた。