連覇を果たしナインに胴上げされる日本代表の山内啓一郎監督=バンテリンドームナゴヤ(撮影・山崎 竜)
連覇を果たしナインに胴上げされる日本代表の山内啓一郎監督=バンテリンドームナゴヤ(撮影・山崎 竜)

 5カ国・地域の代表チームが総当たり戦で争う「第5回世界身体障害者野球大会」が9、10日、名古屋市のバンテリンドームナゴヤであった。日本は米国、プエルトリコ、韓国、台湾の全チームに勝ち、2018年の前回大会に続く連覇を果たした。

 日本代表には身体障害者野球の強豪、神戸コスモス(神戸市)から3選手が参加した。小寺伸吾さん(34)=兵庫県太子町=は全4試合にフル出場し、計12打数6安打と大活躍。今大会から制定され、規定打席数以上で最高打率を記録した選手に贈られる「長嶋茂雄賞」に輝いた。堤佑真さん(32)=兵庫県佐用町=は、2試合で計3安打を放った。中小路昇大さん(25)=兵庫県明石市=はリリーフ投手として登板したほか、打者代走として好走塁で生還するなど大舞台で経験を積んだ。

 初めて日本代表の監督を務めた、神戸コスモス総監督の山内啓一郎さん(56)=神戸市北区=は「初戦の韓国戦は大量リードを奪いながら、後半にヒヤヒヤする場面があった。それでも代表チームに選抜した選手に間違いはなく、最高のチームの監督ができたことを幸せに思う」と、喜びをかみしめた。(田中靖浩)