持続可能な子ども食堂の運営モデルを目指し、神戸大学の学生が、グループ「すそわ」を立ち上げた。神戸市灘区の水道筋商店街で2月13日、実際に子ども食堂を運営。おにぎりのお裾分けを通じて、子どもと地域の高齢者が交流する仕掛けづくりに挑戦した。(安藤真子)
取り組むのは、神戸大学国際人間科学部3年生の嶋崎愛文(まあや)さん(21)ら。社会課題やコミュニティー形成の授業を受け、息の長いボランティア活動の難しさに関心を持ったという。中でも資金難やボランティア不足に直面する子ども食堂など、子どもたちの居場所づくりについて研究しようと、すそわを結成した。
同商店街の店から協力を得て、先月、1日限りの子ども食堂を開いた。「駄菓子屋パブリック」(同区水道筋4)を会場にし、青果店や総菜店などからは食材を分けてもらった。近隣で子ども食堂を開く飲食店「おとんとお燗(かん)」(同区王子町1)からはアドバイスも受けた。学生ボランティアが豚汁とおにぎり40人分を準備した。