阪神・淡路大震災翌日の大正筋商店街。火災で9割の店舗が焼失した=1995年1月18日(和田幹司さん撮影、神戸アーカイブ写真館提供)
阪神・淡路大震災翌日の大正筋商店街。火災で9割の店舗が焼失した=1995年1月18日(和田幹司さん撮影、神戸アーカイブ写真館提供)

 昨年12月の土曜。書き入れ時ながら、長田区の大正筋商店街は閑散としていた。シャッターが下りたままの店も多い。1979(昭和54)年から続く茶販売店「味萬(あじまん)」の伊東正和さん(76)は「歩行者はいても買い物客はほとんどいない」とため息をついた。