六甲山地と港に挟まれ、坂の多い神戸で、障害者や高齢者にも気兼ねなく観光を楽しんでもらおうと、神戸ユニバーサルツーリズムセンター(UTC)が、車いす型の近距離モビリティー「WHILL(ウィル)」の貸し出しを始めた。センターの鞍本長利代表(74)は「神戸観光を諦めていた人たちが、手の届くものになればうれしい」と期待する。(児玉芙友)
神戸市では20年前から、障害の有無などにかかわらず誰もが旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」の取り組みが続く。県も2023年4月、全国で初めて「ユニバーサルツーリズム推進条例」を施行した。