田んぼを続けていくための資金を募るために作ったTシャツを着たイヌイットのメンバーら=高砂市阿弥陀町阿弥陀
田んぼを続けていくための資金を募るために作ったTシャツを着たイヌイットのメンバーら=高砂市阿弥陀町阿弥陀

 地域の田んぼを借りて稲作に取り組むログハウスレストラン「ファーマーズキッチン イヌイット」(高砂市阿弥陀町阿弥陀)が、作付け面積の拡大を目指している。稲作を始めて5年目、今年から田んぼの面積を倍増して約2千平方メートルで栽培。さらなる拡大に向け、トラクターを購入しようと、費用捻出のため「田んぼ応援Tシャツ」の販売を始めた。(中川 恵)

■仲間が増え田植えや稲刈り期に数十人が集まるように

 同店はマスターの福本昌浩さん(61)=同町阿弥陀=が2001年にオープン。高御位山を臨む田園風景を「子どもの頃からの原風景」と慕うが、農家の高齢化や後継者不足で耕作放棄地が増えていることに心を痛めていた。