兵庫県三木市志染町窟屋の史跡「志染の石室(いわむろ)」で、藻類のヒカリモが春の日差しを受けて輝いている。幅14・5メートル、高さ2・7メートル、奥行き7・2メートルの岩穴の水面を覆い、角度によって黄金色に見えるなど神秘的な雰囲気を漂わせる。
日本書紀によると、飛鳥時代の仁賢(にんけん)天皇(オケ皇子)と顕宗(けんぞう)天皇(ヲケ皇子)が幼少期、難を逃れて身を隠したと伝わる岩穴。湧き出る地下水と雨水が染み入り、水枯れすることなく古くから史跡として知られてきた。大正時代には観光客が押し寄せるほど人気を集めたという。
ヒカリモは水たまりやため池に生息し、春には光を反射して金色に見える現象を生む。気象条件によって見え方にばらつきはあるものの、窟屋では雨が降った後の午前中、差し込んだ朝日に照らされると、より一層美しさを増すとされる。(大山伸一郎)






















