重さ200キロのクロマグロを釣り上げた野口雅史さん=新温泉町沖(本人提供)
重さ200キロのクロマグロを釣り上げた野口雅史さん=新温泉町沖(本人提供)

 兵庫県三木市別所町小林の鉛筆画家野口雅史さん(56)が、同県新温泉町の沖合約20キロの日本海で、重さ約200キロのクロマグロを釣り上げた。途中で釣りざおが折れてしまい、糸を仲間とたぐってようやく船に引き揚げたといい「よくこんなに大きなマグロが釣れたなと驚いた」と笑顔を見せる。(小西隆久)

 今年に入り、日本各地でマグロが記録的な豊漁となっている。水産庁などによると、国際的な漁獲規制で個体数が増えたこと、温暖化で海水温が上昇し、回遊ルートが変化したことなどが理由とされる。遊漁船で一般の釣り客がマグロを一本釣りするレジャーも人気があるという。

 野口さんも1日午前7時、友人4人と遊漁船を貸し切り、京都府京丹後市の港を出発。午前中はまったく当たりがなかったが、午後1時ごろ、新温泉町沖で海面の小魚を追うクロマグロの群れを見つけ、ルアーを投げ込んだ。

 2回目にさおを振ったとき、野口さんのルアーに海中からマグロが食らいつき、海上に飛び跳ねた。海に入った瞬間、一気に糸が200メートルほど持っていかれたという。リールには一定の力がかかると糸を送り出す機能があるが、きつめに締めていたため煙が上がり、仲間がペットボトルで水をかけたが、収まらない。

 最後はさおが折れ、軍手を着けた手で糸を約30分かけてたぐり寄せた。クロマグロは全長約2メートル、最も太い胴回りは約1・5メートル、重さは船長の推定で約200キロ。マグロは4人で分配し、1人が約30~40キロを持ち帰り、野口さんも知人らに配って回った。

 船のチャーターやマグロの解体、壊れた釣りざおやリールの修理などの総額は「ン十万円」超。野口さんは「元は十分取れたけど、自分で釣り上げてもやはり『高級魚』ですね」と苦笑した。