神戸新聞NEXT
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 全国でクマの出没や被害が相次ぐ中、神戸市北区の山林でツキノワグマが見つかった。市がその姿を市内で確認したのは初めて。付近では数年前から出没が危惧され、市は約300台のセンサーカメラを駆使して警戒してきた。久元喜造市長は12日、人里へのさらなる侵入を防ぐため同カメラの増設を決定。「緊張感は必要だが冷静に対応してほしい」と呼びかけた。(篠原拓真、田中宏樹、久保田麻依子)

 11日午後5時ごろ、同市北区道場町の山林で、シカやイノシシ用の箱わな付近に設置したセンサーカメラが反応した。写真のツキノワグマは成獣とみられ、その後の行方は分からない。

 市によると、2024年度には発見現場から北側に数キロ離れた三田、宝塚市域で計4件の出没が確認され「いつ出てもおかしくない状況」(神戸市担当者)だった。

 同カメラは18年以降、市の北部や六甲山系を中心に、主にシカの侵入対策として市が導入を拡大してきた。24年度には三田、宝塚でのクマの出没を受け、100台を増設。人工知能(AI)による自動分析機能付きを含め、計約300台を市内と西宮市に配備して監視網を強化してきた。

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 県内のツキノワグマは、近隣府県にまたがって個体群が二つあり、兵庫県内を流れる「円山川」と「市川」で東西に分かれている。神戸市に近く、丹波地域などを含む東側は「近畿北部地域個体群西側」と呼ばれ、市は今回のクマを「ここで生息する個体だろう」とし、「北摂地域から来た可能性が高い」とみる。