粒子線治療の細かい手法について検討を重ねる沖本智昭院長(右端)ら=たつの市新宮町光都1、粒子線医療センター(画像の一部を加工しています)
粒子線治療の細かい手法について検討を重ねる沖本智昭院長(右端)ら=たつの市新宮町光都1、粒子線医療センター(画像の一部を加工しています)

 医師たちは大型モニターをにらみ、治療計画に見落としや改善の余地がないか議論していた。7月24日朝。粒子線医療センターのカンファレンス(会議)は、神戸の付属施設と回線でつなぎ、患者一人一人の検討が続いた。巨大な先進医療の機器があるからといって、それだけで治療が成立するわけではない。蓄積された知恵と技が、治療成績を支えている。