出身地・広島から全国、そして世界へと活躍の舞台を広げてきた女性ユニットPerfume(パフューム)。9日から兵庫県立美術館(神戸市)で始まる初の大規模衣装展は、3人のアーティストの、10~30代の歩みをひもとく一大クロニクルだ。
彼女たちがまとったコスチュームの数々は、音楽作品の世界観を表現し、ダンスのための機能性や、時代の流行も追求したもの。本展は、それらをあらゆる角度から鑑賞でき、衣装制作者の洗練された技術、こだわりが細部にまで宿るのを感じ取れる。
会場の設営には、ライブなどで着付けや演出に携わっている職人、技術者らが立ち会い、本物のステージさながらに仕上げた。エンターテインメントの第一線を走る、妥協なきプロたちの仕事ぶりが光る。(長嶺麻子)
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神戸新聞創刊125周年記念・特別展「Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム・コスチューム・ミュージアム)」は9月9日~11月26日、兵庫県立美術館で開かれる。